おしっこトラブルについて

おねしょの生活上の注意点は

日付:2019年04月03日

1.日常生活での注意点は?

おねしょを治すために、昔からさまざまな対策や方法が考えられてきましたが、医学的に効果が証明されている方法は意外と限られています。

かつて行われてきた方法には、夜中にお子さまを起こしてトイレに行かせる、夜は水分を一滴も飲まないようにする、オムツをやめてパンツにするなどがありました。しかし、これらの方法は一部では正しいのですが、時期や方法などを間違えると悪影響になることが懸念されます。また、他のおねしょサイトで推奨されている方法が、必ずしも全てのお子さまに当てはまるとは限りません。

一番大切なことは、夕食から就寝までの時間をなるべく空けること、出来れば3時間以上空ける事ができれば理想です。これは、食事や飲水で摂取した水分は約3-4時間ほど経過してから、尿として膀胱に貯まるために必要となります。

夕食から就寝までの時間が充分に空けられると、就寝前のトイレでたっぷりとおしっこが出て、夜尿の回数や量が減少します。いままでの経験からも、すべての対策のなかで最も効果がある方法です。

二番目は、夕食時や夕食後に糖分を含んだデザートやヨーグルト、また果物の摂取は控えることです。塩分はもちろんですが糖分、特に果糖などにも利尿作用があり、就寝早期の夜尿症に強く関連していると考えられています。夕食後の甘いものをやめただけで,おねしょが改善したお子様もいるほどですので,是非実践してみてください。

三番目は、寝付きの良い環境を作り夜更かしを避けましょう。さらに 朝はなるべく早く、出来れば6時に起床させる事です。夜尿症のお子さまは睡眠が深いだけでなく、本来睡眠が浅くなる明け方にかえって深くなってしまう特徴があります。

寝付きが悪く、寝起きも悪いのもおねしょのお子さんの特徴です。睡眠リズムを整え、寝付きや寝起きを良くすることでおねしょもずいぶんと改善されます。

最後に、夕食から就寝までの間はコップ一杯程度の水分に抑える事が大切です。飲み物は糖分やカフェインを含まない、お水や麦茶などが適しています。さらに就寝前のおっしこを促すように、就寝前のトイレに行く直前にお水を一口飲ませてあげる事が大切です。特に夜間のおしっこの量が多いタイプのお子さまには、とても効果があります。

2.冬の寒さ対策について

おねしょの生活上の注意点として、冬の寒さ対策はとても重要です。冬は夏場と違って汗をかく量も少なくなり、さらに体が冷えることで膀胱の緊張が高まり、おねしょが出やすくなります。

夏から秋にかけて、ほとんどおねしょが無かったお子さまが、寒くなる11月頃からおねしょが再び始まり、1月から2月の冬の間は、毎日出てしまうことも良くあります。

おねしょをするお子さまの特徴として、自律神経の働きが比較的弱く、手足や体がほてりやすい一方で、夜間や明け方にはとても冷たくなる体質があります。寒さが厳しい地域に居住されている方や、膀胱が小さいタイプのおねしょのお子さまには、特に注意が必要です。

まずは、就寝前に体を充分暖めてからお布団に入るようにしましょう。そのためには、夕食を終えた後にお風呂に入り、比較的暖かめの湯船にゆっくりと浸かることが大切です。さらに体が暖まったら、冷えないうちにお布団に入るようにしてください。

また、あらかじめお布団を暖めておくことも必要です。布団乾燥機を用いたり、湯たんぽや電気毛布などで夜中から明け方の寒さを防ぐ工夫をしてください。

寝際に体がほってって布団をはいでしまうお子さまには、深く寝入った後の0時から午前1時頃に湯たんぽを入れたり、電気毛布の電源をつけてあげるようにしてください。

体が冷えずに朝を迎えることが出来れば、おねしょの回数も確実に減っていくと思います。いずれも、ご家庭で簡単に出来ることばかりですから、今日から実践してみてください。

3.膀胱を鍛えましょう

夜に何回もおねしょをする、昼間もおしっこが近い、おしっこを充分に貯めることが出来ないなど、膀胱が小さいと考えられるお子さまには膀胱をきたえることが必要です。これは、昼間に沢山水分をとって、トイレを少し我慢する訓練法で、膀胱を大きくする(容量を拡張する)ために行います。

がまんした尿量が30ml×年齢(例;6歳だと30×6=180ml)以下であれば、膀胱が小さい可能性があります。最初はこのがまん尿量をだんだん増やす練習をしましょう。毎回がまんするのが大変な場合は1日1回と決めて訓練しましょう。がまんする間隔を2時間程度に設定し、徐々に時間を伸ばしていく方法や、トイレに行きたくなってから10分程度がまんする方法も有効です。

おしっこのがまんが徐々に出来るようになれば、膀胱が大きくなったと判断できます。お子さまがやる気になって、毎日定期的に膀胱訓練をすると半年から1年ほどで膀胱の大きさが2倍程度になります。おねしょをしないためには、膀胱容量は最低限200ml程度必要だと考えられていますので、是非がんばって続けてみてください。