相談室(Q&A)

便のおもらし の相談
アスペルガー、ADHD傾向のお子さんの便のお漏らしについて。

日付:2019年04月12日

Q:質問

アスペルガー診断、ADHD傾向の小学4年の息子のことです。4年生に進級してから、たびたびパンツに便がついており、きちんとふけていないと思い、きちんとふかないと汚れでお尻がかゆくなったり、感染症などが起こることも含め話をしました。

お風呂にはいる前に一緒に下着を確認したり、洗濯をさせたりもしました。しかし、今日に至ってはふけていないというレベルではない量の便がべったりとついており、隣にいてにおいで気がつきました。

3年生までほとんどそういったことがなかったので、どうしたことか悩んでおります。これからプール活動もあり、学校での排便時など心配しています。

A:池田先生の回答

便のお漏らしは、便失禁といって、排便機能の異常が主な原因になっています。特に発達障害のお子さんでは、排尿や排便のコントロールが苦手なため、尿や便のお漏らしをしてしまいます。

便失禁の原因の一つに便秘がありますが、多くの保護者の方はお子様の便秘に気付いていない傾向があります。便が溜まっていくと、肛門の直上にボールのように大きい便の塊が形成され、この便塊が腸と肛門が拡張して、拡張した肛門の隙間から腸液や便の一部が出てしまいます。

また、小学校の途中から始まった便失禁には、腸炎や潰瘍などの病気によって生じることもあるので、大きい病院での検査が必要になると思います。