相談室(Q&A)

おねしょ尿のおもらし の相談
二人の姉妹とも未だにおねしょをしていて、夜のオムツが取れません。


日付:2019年04月11日

Q:質問

小学校3年生と2年生の姉妹です。

二人とも毎晩おねしょをします。今までおねしょをしなかったことはないと思います。量も多く、二人とも毎朝オムツがパンパンになるまでおしっこが出ています。
下の子は、昼間のトイレも近いです。1時間に1回はトイレに行っていて、学校では休み時間の度に行くそうです。

我慢できる時間も上の子に比べると短くて、出先で急におしっこがしたくなりトイレまで間に合わず漏らしてしまうことも度々あります。つい先日も、学校からの帰り道で失敗してしまいました。上の子は、昼間の心配はありません。
実は母親の私が、4年生の夏くらいまで毎晩おねしょをしていました。小学校の宿泊活動や修学旅行はオムツ持参で参加しています。

二人には私のおねしょが遺伝してしまったのでしょうか?

そして治るには私と同じくらいの時間がかかるのでしょうか?

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。おねしょ=夜尿症は遺伝が大きく関与しています。ヨーロッパで行われた双子の研究では、一卵性双生児では片方に夜尿があると、75%の確率でもう片方にも夜尿があります。

二卵性双生児では、この確率は40%程度です。また、責任遺伝子のいくつかは分かっていて、13番や21番染色体上にあることも報告されています。さらに、親の夜尿症が治った時期と、子供の治った時期は一致することも知られています。

ただし、これは治療をしなかったケースで、治療をすれば親の遺伝の有無にかかわらず、治療開始から1年〜1年半程度で改善します。

お子さんは2人とも小学校3年生ですので、それぞれのお子さんのタイプにあった夜尿症治療を専門医のもとで開始した方が良い年齢だと思います。