相談室(Q&A)

尿のおもらし の相談
小学校2年生の女の子のお漏らし(心のケア方法は?)

日付:2019年04月12日

Q:質問

学校でおしっこを我慢できず、授業中におもらしをしていました。椅子に座布団を敷いているので、周囲にバレないと思っていたようです。去年の10月頃、担任の先生から連絡を貰って発覚しました。クラスの女の子たちが、「ねりちゃんの席が臭い」と言っていたそうです。先生は、その場はごまかしてくださったようですが、明らかに臭うとのことでした。

娘に聞いてみたのですが、初めは「知らない」「漏らしてない」となかなか白状しませんでした。その後も、帰宅後にズボンが臭うことが何度かありました。冬休みになり持ち帰った座布団は、洗濯しても汚臭が取れないほどでした。今年の1月以降は、2週間に一度くらい臭いので、ペースが上がっています。

本人はなかなか言いたがりません。私がつい「ちゃんとトイレに行かないとダメだよ」と強く言ってしまったせいだと思います。どうやって解決してあげればいいのか悩んでいます。本人が言うには、休み時間にトイレに行きそびれ、ついおもらししてしまうそうです。休みの日はそれほど頻尿ではありません。

 心のケアをどうしてあげたらいいのか教えて頂きたいと切望しています。また、体の問題はあるのか気になります。

A:池田先生の回答

ご質問いただきありがとうございます。お漏らしがあるお子さんの心のケアは、生活指導やお薬の治療以上に大切なことです。お漏らしをするお子さんの多くは、過活動膀胱や排尿機能障害など、何らかの病気を持っていますので、本人の性格の問題や育て方の悪さなどは関係していないことを最初に理解する必要があります。

特に、本人が「だらしないから」「めんどくさがり」だからと言って、レッテルを貼ってしまうと、自分ではどうしようもないことなので、心に大きな傷を作ります。お子さんには、膀胱の病気であること、しっかり治療すれば治ることなどを伝えて、トイレに行く回数が増える毎に褒めてあげるように、治療へのモチベーションを向上するように接してあげて下さい。

また、学校で困っているようだと、いじめの問題にもつながる可能性があるので、専門の医療機関に相談してみてください。