相談室(Q&A)

おねしょ尿のおもらし の相談
小学校4年生の男の子、手術後もお漏らしが改善しません。

日付:2019年04月13日

Q:質問

息子は小学四年生です。生まれてから日中のお漏らしとおねしょが治らず小3から近所の泌尿器科に通い、バップフォー10とミニリンメルトOD錠240を飲んで毎日我慢訓練をしましたが効果が見られないため総合病院の泌尿器科を紹介され MRIと造影検査、尿流測定の検査をしました。膀胱が小さい、狭窄があることがわかり4月に全身麻酔で手術しました。

息子は手術後のおしっこの出が良くなったと言っています。 現在はバップフォーを毎日飲んでいます。医者からは手術したばかりなので特に訓練的なことはしなくていいと言われました。

おねしょも以前より量が増えましたが、毎日です。朝のトイレでのオシッこは平均100です。日中の尿漏れが毎日で失禁パンツを履かせても意味のない感じです。医者はすぐ良くなる人と時間がかかる人様々と言われ、日増しに失禁量が増えきているし、これは膀胱が硬くて小さかったのが大きくなっているからでしょうか?他に家で出来る事ないのでしょうか?

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。息子さんは過活動膀胱と尿道狭窄の両方による尿失禁症と診断されて手術を受けたれたのですね。お漏らしの病気の原因としては、おしっこが出しにくい排尿障害とおしっこが溜めにくい蓄尿障害が合わさっていたことになります。

排尿障害は手術により尿道が広くなったことで解消されたと思いますが、蓄尿障害は膀胱の大きさが充分に大きくなるまで時間がかかります。現在の尿漏れは、蓄尿障害によるものが考えられますので、まずは抗コリン薬をしっかり続けること、また排便回数の減少や便性が硬いなどがあれば便秘の治療も必要になると思います。

ご家庭では、息子さんに1−2時間毎に時計を見て排尿させる定時排尿を行うように指導してください。本人の尿意に頼らずに、定期的に排尿することで尿漏れが良くなってくると思います。