相談室(Q&A)

尿のおもらし の相談
小学校5年生の女の子、笑うと尿が漏れます。

日付:2021年05月16日

Q:質問

小学4年生、この春から5年生になる娘のお漏らしのことで相談です。
娘は、くしゃみや大笑いしたときなどにお漏らしをしてしまいます。
1回に漏らす量はそんなに多くはないですが、1日に複数回あるためかパンツはいつも湿っている状態です。
特に今の時期は花粉症もちのため漏らしてしまうことが多く、ズボンのおしりのほうまで染みていることもあります。
大笑いしたときは、笑いが止められないとおしっこも止められずそのまま水溜まりを作るようなお漏らしになってしまうこともあります。
これは腹圧性尿失禁になるのでしょうか?
お漏らししてしまうことも困りますが、あまりトイレに行きたがらないことと漏らしてもパンツを中々取り替えないことにも困っています。
お股を押さえているところをよく見かけて、トイレに促せば素直に行くのですが、そこまで我慢しなければ漏らさないのではないかと思ってしまいます。
またパンツをランドセルに入れてあるのですが、取り替えるのがめんどくさいのか濡れていても平気なのか、濡れたパンツのまま過ごしてしまいます。
学校から帰ってくると娘からおしっこの臭いが漂っている状態です。
今の状態だと受診が必要でしょうか?家庭でできることなども教えていただきたいです。よろしくお願いします。

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。
相談内容の「笑うと漏れる」症状からは、腹圧性尿失禁症の可能性があります。
また、お股を抑えている姿など、いわゆる排尿がまん姿勢も見られることより不安定膀胱なども併発しているのかもしれません。さらに、トイレに行くのが面倒であったり、濡れたパンツのままで過ごしているなどの、行動の切り替えの困難さや濡れていることに対する鈍感さ(感覚鈍麻)もあるように見えます。
成人では腹圧性尿失禁の1番の治療は骨盤底筋のトレーニングですが、小児では実行するのが困難な運動が多いため、括約筋が緩んでもあまり漏れないように膀胱をなるべく空にする練習が大切になります。家庭では1時間ごとの定時排尿を心がけましょう。
すでに小学校4年生にもなりますので、周りから指摘される前に専門病院でのアドバイスや治療を受けた方が良いと思います。