相談室(Q&A)

おねしょ の相談
小学生、毎晩おねしょをしています。

日付:2019年04月13日

Q:質問

ホームページいつも参考にさせていただいています。小学1年生の男の子です。毎晩おねしょをしています。一晩の尿量は(おむつ内+朝トイレでの排尿)は140ml前後、多いときで200mlくらいです。毎日我慢尿をしてます。一度、200mlまで溜められましたが、150mlほどでトイレに駆け込んでいます。

春先まで、昼間のおもらしもありましたが、最近はみられなくなりました。4月から、近くに小児科クリニックにおねしょについて受診しています。尿検査をして尿比重が1.016、尿浸透圧が639でした。その他の検査はしていません。尿検査後、ミニリンメルトOD120 1錠2週間処方されました。が、1度おねしょがない日がありましたがそれ以外は毎日おねしょがあり尿量も変化ありませんでした。追加で2週間同量の処方で様子になりましたが、変化なく2錠に増やして3日経ちますが、変化はみられません。

小児科の先生からは、2錠で変化なければ 一旦治療は休んで半年か1年経ってからまた再開しましょう。というようなことを言われています。体も小さめなので、膀胱も小さく成長途中なのかなという気持ちでみています。しかし、毎晩おねしょしているのでいつまで続くのか心配です。近医の先生の言うとおり一旦薬なして様子みて2年生になったら再開とした方がいいのでしょうか?? 帰宅後からの水分も控えて、塩気や甘いもののおやつも控えています。

A:池田先生の回答

ご質問有難うございます。近所の先生も、尿比重や尿浸透圧を計りながら、抗利尿ホルモン製剤のミニリンメルトを処方しており、夜尿症にも詳しい先生だと思います。したがって、かかりつけの先生の指示で大丈夫だと思います。 当院では夜尿症の治療は原則7歳以降、かつ本人のやる気があるお子さんを対象にしています。

通常、夜尿症の改善は治療開始後3ヶ月程度かかることが多いので、3〜6ヶ月間は治療法を変更せずに継続してもらいます。膀胱が小さいタイプには夜尿アラーム、尿量が多いタイプには抗利尿ホルモン製剤、膀胱が小さく、尿量が多いお子さんには抗利尿ホルモンと抗コリン剤の併用療法を行なっています。このうち、膀胱が小さいタイプのお子さんは、一般的に一番治るのに時間がかかります。

夜尿症の治療は、お子さんの治したいという気持ち、ご両親の熱心さ、そして医師の豊富な経験が組み合わさって初めて効果がでますので、これら全てが揃った時に改めて治療を開始するのでも遅くはないと思います。