相談室(Q&A)

おねしょ尿のおもらし の相談
小学1年生の女の子、昼も夜も漏らします(原因は?)

日付:2022年06月12日

Q:質問

はじめまして。小学1年6歳女児の母です。
昼夜間のお漏らしについてご相談させて下さい。
未だに昼間のお漏らし、夜のおねしょが毎日続きます。
夜間はこれまでおしっこをしていなかったことは数回しかなく、オムツで寝ています。
昼間は、2歳半でトイレトレーニング完了後半年程度は親の声かけ通りにトイレに行き、お漏らしはありませんでした。
間隔も2時間半〜3時間程度開いていたと思います。
その後イヤイヤ期や弟が生まれたこともあってか、声掛けしても行かないことも増え、パンツがびしょびしょになるお漏らしを1日に数回します。
そしてお漏らししても気にならないのか、気づいていても履き替えず、トイレットペーパーの塊を間に挟むなどして濡れたパンツやスカートのまま遊び続けています。
特に友達と一緒に遊んでいる時は、トイレに時間を割きたくないらしく、全くトイレに行かず、必ずお漏らししたまま遊んでいます。
1年の中で1.2回ほど、1ヶ月程度昼間のお漏らしをしない時期(主に暑い時期)もありますが、お漏らしをする時期、しない時期をこの数年繰り返しています。
5歳の時に一度大学病院で一通り検査をしましたが、膀胱や腎臓の機能の問題はないとのことでした。
本人の話では、1度お漏らしをすると自信が無くなって繰り返してしまう、1度成功すると安心してお漏らししなくなってくる、とのことでした。
お漏らしをする時期は、排尿間隔も短く、1時間持たないこともよくあります。
心の問題なのでしょうか?親が暖かく見守っていればそのうち治るのでしょうか。
何かアドバイスを頂けますと大変嬉しいです。

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。
昼間のお漏らしとおねしょが続いていると、とても心配になりますよね。
暑い季節は1ヶ月ほど改善して、気温の低下と共に再びお漏らしが始まるお子さんは決して少なくありません。
昼間のお漏らしの原因の大部分を占める小児過活動膀胱は気温の影響を強く受けます。
寒い季節は、膀胱の筋肉が寒さにより縮こまることで、尿を十分に溜めることができずに漏れてしまったり、寒さにより急激に膀胱の筋肉が収縮して突然漏れてしまうことも多いです。
また、小児過活動膀胱では心理的な影響も大きく、不安を感じたり、心配になったりすると膀胱が不安定になり、尿漏れの原因となります。
まずは、娘さんの気持ちを安心させてあげることは精神面から大切です。それに加えて、通常の検査ではなく、小児過活動膀胱に応じた検査をしてもらってください。
診断がついて、適切な薬を処方されれば6〜9ヶ月で8割程度の患者さんは治っていきます。