相談室(Q&A)

尿のおもらし の相談
知的障害がある男の子のトイレトレーニングについて。

日付:2019年04月11日

Q:質問

小学校3年生。言葉はありませんがいくつかのサインと発声で表現します。
今までオムツで過ごしてきたのですが、4月時点で排尿間隔は3~4時間と空いており、正確な排尿時間の把握とお漏らしをしたときの反応を見るために梅雨明けから布パンツで過ごすことになりました。

はじめは漏らしても無反応だったのが、繰り返すうちにズボンまで濡れたときはサインで事後報告するようになりました。(紙パンツの時は報告なし)
排尿しやすい時間もだいたい把握できるようになり、何回か学校で偶然便器で成功したこともありました。

しかし、7月に入ってから極端に排尿頻度が減り、下校時に(バス乗車のため)オムツに換えるまで排尿を我慢するようになってきてしまいました。布パンツからオムツに換えた途端におしっこが出るそうです。

登校時にオムツが濡れていなくても、下校まで排尿がなかったときには、7時間近く我慢していることになり、膀胱炎にならないかとても心配になりました。
家でも寝る前にオムツに換えると大量におしっこが出ます。
水分はトイレに行く度に(一時間に一回程度)飲ませています。
排尿しやすい時間にトイレに座っても、出し方が分からないようで意識して排尿することができません。

おしっこを我慢しているように見えるときは、ぼーっとした様子で体もだるそうで、おむつに排尿した後はすっきりした様子です。本人の体調にも関わってくると思うと、このままトレーニングを続けていくべきか不安です。
機能的な問題の可能性、トイレトレーニングの方向性について教えていただきたいです。

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。息子さんの膀胱機能、特に尿を貯める機能(蓄尿)は順調に発育していると考えられますが、膀胱に尿が充分にたまった状況を適切に感じていない(認知していない)可能性があります。

トイレを我慢する時間が長いと膀胱炎を起こすだけでなく、排尿自体が自分で出来なくなる可能性もあります。まずは、一旦オムツに戻して、その間に残尿の有無や最大膀胱容量の確認などをおこなって、それらの結果をもとに次にステップに移る必要があると思います。