相談室(Q&A)

おねしょ尿のおもらし の相談
自閉症の女の子、日中の尿もれとおねしょが治りません。

日付:2019年10月14日

Q:質問

自閉症スペクトラムと診断された5歳の娘の日中の尿漏れとおねしょがよくならなくて悩んでいます。
最近では、日中の尿漏れは午前中2-3回、午後は3-5回。 おねしょも週に4-6回あります。
トイレはいつもギリギリまで我慢していて、なかなか行こうとはしません。ちょっとずつ漏れて、スカートが濡れてから、やっとトイレに行きます。トイレに行ったすぐ後に、また尿漏れすることもあります。
本人も尿漏れを気にしてか水分は控えめにしようとします。膀胱炎の既往が一回あります。かかりつけの小児科では、尿検査を三回しましたが、尿検査は問題ありませんでした。努力尿量は一番ためれて、150ml でした。今は夜尿症の日誌をつけ、様子をみるように言われていますが、日中の尿漏れがよくなりません。むしろ、最近ひどくなってきました。
小学生になるまでに少しはよくしたあげたいと思うのですが、近隣で自閉症スペクトラムと尿漏れについて専門でみていただける先生はいらっしゃいますでしょうか。どのようにしたら、いいかアドバイスをお願いします。

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。何らかの発達障害を有するお子さんのうち、夜尿症や尿もれで悩んでいる子どもの割合は40%程度といわれています。
娘さんは、おしっこをギリギリまでがまんすること、貯められる尿量が150mL程度と、同じ年齢のお子さん(175mL)に比べてやや少ないことより膀胱の緊張が高い傾向があるように思います。
一方で、膀胱炎の既往もあることから、残尿(おしっこをした後に膀胱に尿が残る)もあるかもしれません。1回の排尿で、残尿が残ると、次までの間隔がすごく短い時もあります。また、綺麗に出し切れた時は、次までの間隔が長くなります。このように、トイレが間隔が短い、長い、の繰り返しになると、本人が適切なトイレのタイミングをいつまでもつかめないため、お漏らしにつながってしまいます。
まずは、お住いの県の小児泌尿器科を受診して、排尿機能の検査を受けることが一番大切だと思います。