相談室(Q&A)

おねしょ尿のおもらし の相談
6歳になる息子の日中と夜のおもらしを毎日しています。

日付:2022年09月24日

Q:質問

もうすぐ6歳になる息子の日中と夜のおもらしを毎日しており心配です。
5歳になるときに、排泄を済ませたすぐ15分後にはズボンに染み出るくらいの漏れがあり 毎日4~5回の着替えをしておりこれはちょっとおかしいのでは?と心配になり、小児科にて相談し(排泄面に詳しい先生がおり)、エコーと尿検査をしていただきました。
その際には、膀胱に奇形などはなさそうで残尿が多くみられたので、時間をはかり排尿を促すよう心がけ、膀胱を空に近付けられるよう二段排尿のトレーニングを行い様子を見てきました。
数ヶ月様子を見たところ排尿の間隔が一時間はあくようになりました。それに少し安心してしまい、受診をやめてしまっていたのですが…それから変化がなく、今でも日中の排泄の間隔は一時間くらいで、排尿の量も100ミリないくらいです。
夜のおもらしは量も多く毎日です。日中は一時間半を過ぎると、パンツに染みができています。
漏らしている感覚は本人には無いようで、こちらが声をかけた際に目視をして確認させると『ぬれてる…』と、勝手に出ちゃうんだと言っています。本人が尿意を感じるまで様子を伺っていると『トイレ!』と言うときにはトイレに駆け込むほどで 必ずパンツがぬれています。
遊びなど何かに夢中になっているときには ズボンが濡れるまで自分からトイレに行きません。便は快便で、毎食後 普通便です。←排便の際にも、出るギリギリにトイレに駆け込みます。排便のもらしはありません。
5歳になるときに発達心理の先生にも、診ていただき 発達障害の疑いがあるのではと相談したこともあります。
その際には、受け答えも年齢相応くらいの対応ができており『保育園で心配なことはある?』と聞かれ『おしっこがでちゃうんだよ』と本人も悩んでいると言っておりました。特に大きな問題は見られずで、先生には『心配なら一年後においで』と言われました。
試しに近所の泌尿器科を受診したところ、過活動膀胱かな?と膀胱におしっこを貯めやすくする(小児に使用することは少ない)薬を半年ほど服用してみました。
変化がなくその旨を伝えたら『副作用で残尿感がでる。これ以上うちではできることはない。日中は自分の意志でどうにかして』と言われました。
それでは残尿を減らすトレーニングしていた意味もなくなるし、うちの子供はそんなにおかしいのかと不信感とで悩んでいます。
就学目前となり、このままでは休み時間のたびにトイレに行ったり、お友達にからかわれたり いじめに発展するのでは…と心配です。
親として、どうしてあげたらいいのでしょうか?
病院を変えようと思っておりますがどこを受診したらいいのか、本当に悩んでいます。
アドバイスをいただけたら幸いです。

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。
息子さんの症状は、泌尿器科先生のご診断の通り過活動膀胱があり、それに加えてトイレに行くのを先延ばしにする、排尿先送りもあるように思います。
この、排尿先送りとは、トイレをギリギリになるまで行こうとしない、排便も漏れそうになるまで我慢するなどの症状で、何かに過集中になる子どもや、行動の切り替え、指示の入りづらさなどの特性がある子どもに多く見られます。
また、膀胱の大きさ(容量)も100cc程度と同年齢の子供に比べて半分ぐらいの尿しか貯められないのも症状の悪化につながっているようです。
膀胱を大きくするためには、少なくとも半年〜1年以上の抗コリン薬の服用が必要ですので、残尿の改善のためにも小児科で指導を受けた二段排尿を続けながら、早め早めのトイレ誘導を行なってください。
それでも改善しない場合は、小児の尿トラブルと発達障害の両方に詳しい病院での検査と診断をお勧めします。