相談室(Q&A)

おねしょ便のおもらし の相談
5歳年長さんの男児の便失禁について

日付:2022年01月23日

Q:質問

排泄の自立が平均より遅い方で、年中の終わりごろにようやく自分からトイレに行って排便することの成功が増えてき、年長の5月頃までは月に15~20回中失敗が4回ほどでした。(おしりに小さいのが挟まっている程度も含め)
8月頃までは失敗があったのですが、9月からは失敗してないようです。
ただ、トイレに入ってもすぐに座ろうとせず、立ったままギリギリまで待っているようで、おしっこを漏らしてしまうことが度々あります。
便秘ぎみで小児科で酸化マグネシウムを処方してもらい、ヨーグルトなどに混ぜて服用させていますが、一日二回という処方が徹底できておらず、排便が2日に一回まとめて大量に出します。
4月から小学生ですが、どうしたらよいでしょうか?
おねしょも月に2回ほどあります。

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。
排泄の自立が遅いお子さんの多くは、尿を出すことや便を出すことが苦手です。
これは排尿排泄障害とよびます。
尿や便を上手に排泄するためには、括約筋を締めている筋肉が、尿や便を押し出す筋肉と協調してスムーズに開く必要があるからです。
排尿と排便の協調運動が苦手なお子さんは、スキップが上手にできない、ハサミが使えないなど日常生活での協調運動の発達もゆっくりの場合が多いです。
これらの協調運動は脳の成熟によって時間をかけて上手くなっていくものなので、かかりつけの小児科の先生と、便秘の治療を継続しつつ、息子さんの排泄の成熟を一緒に見守ってあげると良いと思います。