相談室(Q&A)

尿のおもらし の相談
6歳男の子の尿もれについて。(他に出来ることは?)

日付:2019年04月12日

Q:質問

現在幼稚園年長ですが、お漏らしがひどく泌尿器科へ通院し抗コリン薬を内服しています。医師からは、時間で声がけしトイレに行く習慣をつけるように言われて行っています。漏らしたとしても、気がつかないのか、言わずにそのままでいることもあります。検査では膀胱壁が厚く尿意を感じるのが苦手だろうと言われました。尿自体には問題なく、ためられる尿量も問題ないといわれています。気がつく時はいつも、おしっこが出てしまってから、たれてごめんなさいと話す状態で途方に暮れています。何かに夢中になっていると全くトイレはできず失敗します。

幼稚園に巡回で来る療育の先生にもみてもらいましたが、今のところ、発達障害などの話しはないです。人の話しを聞けずに行動が遅れてしまったり、興味がないことには、無関心とは聞いています。しかし、突然席を立つようなこと、集団行動ができないなどはないそうです。失敗した理由を聞いても、失敗したらダメなのになど、おかしな言い訳ばかりで、イライラしてしまい、きつく言ってしまいます。

小児の専門の泌尿器科もなく、出産時に水腎症の疑いということでフォローを受けていた総合病院の泌尿器科に通院していますが、良くなる気配が感じらません。来年からの小学校が心配でなりません。改善できる治療は他にはないのでしょうか?

A:池田先生の回答

ご質問有難うございます。お子さんのお話の様子からは、尿を漏れたことを本人があまり分かっていない感じがします。

子どもの尿もれの多くは、過活動膀胱や不安定膀胱が原因となっており、そのため尿を貯められる量が不安定となり、尿意をしっかりと感じられる時と、全く分からない時、何となく分かっている時と様々です。これらは、季節や状況、気候などに影響されるため、尿もれが少なくて順調に見えていても、一旦悪化すると連続して失敗する傾向があります。

まずは、本人をストレスから開放してあげるように、なるべく怒らないで優しく接してあげてください。その後の具体的なアドバイスは通院先の先生からしっかりと受けるようにされると良いと思います。