相談室(Q&A)

おねしょ の相談
6歳の男の子、一晩に2回以上のおねしょをします。

日付:2022年11月27日

Q:質問

4月で6歳になる男の子です。夜のおむつが全く取れる気配がありません。毎晩、2回くらい排尿しているような感じです。昼間は保育所で過ごしており、たまに遊びに夢中になっていて間に合わなかったということはあるようですが、月1回あるかないかくらいです。ただし、お昼寝の時(2時間半くらい寝ている)は、濡れてしまうようで、まだおむつをはいています(おむつ利用がクラスで1人だけなので、本人としては少し気にしているのですが、おむつなしでは寝られないようで、必ずオムツをはいています)。おむつがぬれたと言って起きることは、昼も夜もありません。たまに、おむつから漏れてしまって、ズボンがぬれたりするのですが、それでも起きることはありません。
●睡眠の状況
平日は21:30頃にお布団には入りますが、昼寝が長いせいで寝付けないことが多いです。朝は6:30前後に自分で起きてきます。寝起きが悪いことはほとんどないです。
週末はお昼寝をしないので、21:00には寝ています。昼間にたくさん遊ぶと、夜ごはんの前後に眠くなって期限が悪くなります。
平日も週末も、夜中に起きることはありません。また、お昼寝の有無で、おねしょの状況は変わりません。
●食の嗜好:揚げ物、ポテト、白いご飯、みそ汁、しょうゆ味のもの(肉)が好き、野菜はほとんど食べない、牛乳が好き 等があります。おねしょに塩分はあまりよくないことはわかっているので、調理の際にはほとんど使っていません(揚げ物・ポテトもほとんどしない)。牛乳は、毎食飲んでいましたが、おねしょと関連があると知って、夜はやめています(本人は飲みたいと思っているので、ストレスになっているかもしれません)。
●体調
寝ているときに、手足が冷たいということはなく、むしろ、他の子よりも暖かいと感じるくらいです。皮膚が弱いです(常にカサカサ、体調が悪くなると蕁麻疹が出る)。アトピーではありません。アレルギーもなし。
●家族関係
年子の弟がおり、そちらの方が先におむつを卒業できそうな感じもあり、本人も若干気にしています。4人きょうだいの3番目で、1番目は3歳すぎに夜のおむつも取れ、おねしょの経験なし(ある日ピタッと朝起きた時のおむつの濡れがなくなり、それ以降一度もないタイプ)。2番目も、5歳前までにはおむつが取れました(何度かおねしょをしたが、最終的におねしょがなくなったタイプ)。なお、私(母)も子供の時おねしょがあり、恐らく、8歳くらいまでおねしょパンツなどを使いながら寝ていたと思います。
●その他
夜ごはんから寝るまでは2時間半くらいあります。
夜ごはんの時の水分補給は最低限にするなどは実施していますが、あまり変化がありません。夏場、1度だけ、朝、おむつがぬれていなかったことがあります。また、その前後は明け方4:00くらいまではぬれていないということが続いていましたが、寒くなってきて、夜間の尿の量が増えているように思います。お昼寝の時も、夏場はぬれてない日もあったのですが、最近は毎日ぬれているようです。
・上記のような状況で、考えられる原因はありますか?
・お昼も夜も、寝ているときだけコントロールできないと考えてよいのでしょうか?睡眠の問題でしょうか?
・近所の小児科で少し聞いてみたのですが、未就学児の場合はまだ生活改善から、と言われました。この年から薬などを使うのはまだ早いのでしょうか?生活の中で、できることはしているつもりですが、生活改善だけでは限界がありそうで、どうにかしてあげたいと思っています。
・鍼灸なども考えてはいるのですが効果のほどがいまいちわからず、どうしてよいのかわかりません。
自分が、おねしょしていたことが記憶に残っていて、あまり良い思い出ではないので、小学生になる前にはどうにかしてあげられたらと思っています
このような状況で、どういう対応をしてあげるのが良いのか、アドバイスを頂けると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。
息子さんの睡眠の様子から食事、体調、家族関係など詳細に教えてくれてありがとうございます。記載されていた背景や経過に基づいて回答します。
「上記のような状況で、考えられる原因はありますか?」
夜間および日中に貯められる膀胱容量が小さいことと、膀胱充満により覚醒できないことが重なって夜尿症となっている可能性が考えられます。膀胱の容量は遺伝的影響を強く受ける傾向があります。
「お昼も夜も、寝ているときだけコントロールできないと考えてよいのでしょうか?睡眠の問題でしょうか?」
この年齢では睡眠の問題より、膀胱に尿が溜まっても起きられない(地震や大きな音でも起きないと思いますが、、:刺激による覚醒障害)ことが夜尿症の原因です。
「近所の小児科で少し聞いてみたのですが、未就学児の場合はまだ生活改善から、と言われました。この年から薬などを使うのはまだ早いのでしょうか?生活の中で、できることはしているつもりですが、生活改善だけでは限界がありそうで、どうにかしてあげたいと思っています。」
一般的に薬物治療は7歳からですが、夜間に2回以上のおねしょがあるお子さんは少し早めに治療を開始した方が良いでしょう。アラーム療法(無線式;ユリンスコープなど)であれば息子さんの年齢から始めても良いと思います。生活改善指導は引き続き行ってください。
「鍼灸なども考えてはいるのですが効果のほどがいまいちわからず、どうしてよいのかわかりません」
膀胱が小さいお子さんには鍼灸が効くこともあるので試しても良いですが、しばらく施術をお休みすると元に戻ってしまうことが多いです。