相談室(Q&A)

頻尿 の相談
小学生3年生女児の頻尿について。このまま様子を見て良いですか?

日付:2022年09月04日

Q:質問

小学生3年生9歳女児の頻尿について。
幼稚園の頃に初めて心因性頻尿と診断され、その後1年に数回頻尿になっていました。
春頃から原因不明ですが不安や緊張が強くメンタルクリニックを受診しています。
ここ1ヶ月でまた頻尿が始まったのですが、特に外出時の頻尿の症状が強く、ひどい時は行ったそばからまた尿意がやってくるような状況です。(トイレに行っても少ししか出ないようです)
精神科では気を逸らして様子をみるよう言われたのですが、外出もままならない状況に困惑しております。
このような不安が強い心因性の頻尿の場合でも内服治療は効果を発揮する可能性はあるのでしょうか?
その際、膀胱に作用する薬を内服するべきなのか、抗不安薬の内服など精神的なアプローチをするべきなのでしょうか?
本人がこれ以上気にしないように、このままメンタルクリニックの受診を続けて様子を見る方がいいのか、藤が丘病院のような尿の専門的な病院を受診した方がいいのか悩んでおります。
本人の様子が分からないとなんとも言えないとは思いますが、様子を見る以外にどのような選択肢があるのか教えて頂けるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。
娘さんは頻尿で外出もままならないようなので早急に何らかの手立てが必要と思います。
まずは、心因性か過活動膀胱などの機能性の病気なのかを判別することから始める必要があります。
そのためには、膀胱機能検査や超音波検査などを行います。
心因性と紹介されても過活動膀胱と診断する場合も多いのが実情です。
その際は、抗コリン薬の投与が有効です。
次に、心因性と過活動膀胱の両方がある場合もあります。
その際は、抗コリン薬と抗不安薬(漢方〜西洋薬)を併用します。まれに発達障害も併存しているお子さんもいますので、そちらの検査も行うことがあります。
様子を見るだけではあまり改善が期待できないのが子どもの頻尿の特徴ですので、専門病院を受診することをお勧めします。