相談室(Q&A)

尿のおもらし の相談
18歳の知的障害です。家庭ではトイレに行かず漏らして困っています。

日付:2024年04月14日

Q:質問

18歳の知的障害の娘です。
二分脊椎の関係で、自己導尿、浣腸をしなければいけませんが、施設にいる時はトイレに誘導してもらってなかなか漏らすことは少ないのですが、休日で家にいる時は、1日最低でも2回はお漏らし、平日でも1回はお漏らしをします。
寝る時はオムツが嫌な時期があり、パンツで寝ると頑なに言い張って、毎晩お漏らし、防水シーツは引いていても毎日お漏らしだったので、さすがにオムツに戻してくれました。
ですが日中はオムツを嫌がり、パットもつけてくれず、漏らしまくりです。
土日は部屋にこもり、どうも寝ていることが多いようで、数時間トイレに行かずお漏らし、、、
いくら言っても知的障害もあり、納得してくれません。
会話は成り立つのですがやはり理解力や難しいことはわからず、嫌なことやわからないことがあると逃げます。
毎日、毎日お風呂場に下着と服が置かれてあり、あぁ、また漏らしたのだな…と疲れ果てました。
トイレに行って欲しいと言っても自分の考えがあるようで行こうとしません。どうすればいいでしょうか…

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。
自らトイレに行ってくれず、頻回に漏らしてしまうのは本当に大変だと思います。

当院のおしっこトラブル外来にも、同様の訴えで来院される知的障害のお子様も少なくありません。
外来では症状に応じて、漢方薬や抗コリン薬などを処方したり、排尿予測デバイス(DFree)などを貸し出して、膀胱の様子を視覚的に分からせるなど本人への意識づけも行なっていますが、なかなか決定打がないのが現状です。
家庭でできることは、漏らす量を減らすために、水分を飲みすぎないようにしたり、塩分や糖分を制限して、なるべく体で作られる尿を減らすことなどが現実的な対策です。漢方薬は六味丸などが効果が出る場合があります。
また、日中はオムツを嫌がれば、パンツを2重にして、その間に尿モレパットを付着させる方法なども試してみてください。