相談室(Q&A)

便のおもらし の相談
4歳の男の子のうんちのお漏らし

日付:2019年04月12日

Q:質問

初めてご相談させていただきます。4歳2ヵ月の息子のおしっこ&うんちのお漏らしについてです。昨年4月から幼稚園へ行き始め、昼間のお漏らしが多いときで1日2回ある時もありましたが、秋になり大分落ち着き現在では漏らすことがなくなりました。

それと入れ替えるかのように今年に入ってからうんちのお漏らしが始まり、多いときで週3回、園でうんちを漏らすようになりました。一番頻度が多い時間が昼食の時間です。クラスの担任先生の方針で活動途中(工作や食事など)はトイレに行かないというルールを設けており、それを真面目に忠実に守っている為か我慢の限界を通り越してしまうようです。

先生には息子の真面目な性格を踏まえ排泄は何よりも優先すべき事であると本人に伝えた旨を理解してもらっています。漏らす量はお団子くらいの大きさで少量を数回にわけて漏らします。パンツに大量に出ることはなく、ちょこっと出た状態でウンチが出た!!!と申告があり、見ると肛門にウンチが挟まっています。もともと、うんちを我慢する傾向があり便意を感じると同時に肛門を締めるので挟まった状態が多いのだと思います。

いつか治ると思いたいのですが、何か疾患が絡んでいると心配なので一度専門病院での受診を考えています。現在、海外在住のため日本の病院へ受診するのが難しく、一時帰国での滞在時間も限られているので事前にある程度受診できる病院の目星をつけておきたいと考えています。貴病院の尿トラブル外来ではこのような症状で受診は可能ですか?

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。うんちのお漏らしは、おしっこのお漏らしと同様に根本的な原因を見つけてしっかりと治療しないと、治るまでに長い時間がかかるのが特徴です。息子さんの場合は、肛門にうんちが挟まっていることや、お団子程度の大きさのお漏らしであることから考えると、骨盤内に限局した慢性便秘症の存在が疑われます。

子供の便秘の多くは、大人の便秘とは異なり、肛門のすぐ上に大きな便塊を作り、それがまるで栓のように働き便秘をきたします。これを長期間放置しておくと、直腸や肛門自体が収縮出来ずに常に弛緩してしまい、ひいてはしょっちゅう便を漏らす状態になってしまいます。 これらの症状に対しては、骨盤内の超音波検査や腹部レントゲン検査などを行い便秘を正確に診断し、必要に応じて治療を行います。

昭和大学藤が丘病院の尿トラブル外来では海外居住中の多くのお子さんを治療しておりますので、一時帰国の際に予約をとって受診してください。