相談室(Q&A)

尿のおもらし の相談
ADHD、広汎性発達障害ですがトレニーングでは治りません。

日付:2021年10月03日

Q:質問

小学校5年生の男の子です。
ADHD、広汎性発達障害と診断されています。
尿漏れに何年も悩んでいます。
学校、デイ、家でおしっこがトイレで出るようにトレーニングをして何年も経ちますが、ちびりが全く治りません。本人はちびっている事にも気付かず、時にはパンツいっぱい濡れることもあります。
定時排泄するも、トイレでは『出た!』といいますが確認するとチョロっとです。そしてトイレから出て5分後にはパンツにちびっている状況です。1時間に約3回は着替えるため、本人はかなりストレスのようです。
地元には一つしか大きい病院がなく、専門の先生もいません。
障がい児の専門病院もありません。
相談に通っている病院では、トレーニング頑張りましょう。と言うことだけ。もう何年もトレーニングは頑張っています。でも全く改善しません。心が折れそうです。

A:池田先生の回答

ご質問ありがとうございます。
何年もお漏らしに悩んでいて、本人も保護者の方も辛いと思います。
定時排尿トレーニングでも改善しないとすると、比較的重症な過活動膀胱、もしくは排尿機能障害の疑いがあります。
発達障がいに過活動膀胱を合併すると、尿意を適切に感じないばかりか、いつも濡れているのが普通になり、漏らしても何も感じずに過ごすことになります。
一方で、排尿機能障害があると、尿を1回で適切に排泄できずに、いつも残尿があるために尿意を感じなくなり、また、出し切っていないおしっこが漏れ出てしまいます。
どちらのタイプかは専門病院でしか判断できないので、遠方でも専門医(小児泌尿器科専門医など)がいる施設の受診をおすすめします。